2011年12月5日月曜日

一番重要なこと

沖縄では、1つの言葉をあらゆる方向で使ったりします。

それで本土の方と誤解が多いです。

だから、直訳した意味が、そういう意味じゃない場合もあります。

例えば、チムグルサン

直訳すれば、「かわいそう」という意味ですが

いろいろな状況で使われ、すごく深い意味があります。

本土の人に方言で「チムグルサン」と言っても伝わらないので

「かいわいそう」と言ってしまう場合があります。

哀れとか、そういう意味ではないのです。

「チムグルサン」を伝えるのは、すごく難しいです。

もっとわかりやすい言葉で例えると

シナスです。

シナスとは、死なす。殺す。殺すぞという意味ですが

沖縄では、親しみを込めた言葉にもなります。

相手がボケたときの突っ込みの言葉にも似ています。

例えば「シナスンドー」という方言は

直訳すれば、「殺されたいか?」というすごく怖い言葉になりますが

親が子供に使ったり、愛する恋人同士が言い合ったり

親しみも込めた言葉でもあります。

こういうのが多いので、方言は、そのまま直訳だけでは伝えられないのです。

意味を聞かれた場合に困る場合もあります。

誤解されないとか

ナンクルナイサも、そうですね。

意味は、どうにかなるさ。という意味ですが

例えば、友達がガンになって入院した場合、

沖縄では、普通に、その人にナンクルナイサと言います。

直訳したら、どうにかなるさですが

普通は、すごく冷たい言葉に聞こえますが

相手のこと想い、一緒にがんばろうとか

早く治そうとか、そのナンクルナイサには、すごく深い意味があります。

ナンクルナイサという言葉も、いろいろな場面で使います。

沖縄の方言には、こういうのが多いです。

短い言葉が多いですが、深い意味があります。