沖縄では、1つの言葉をあらゆる方向で使ったりします。
それで本土の方と誤解が多いです。
だから、直訳した意味が、そういう意味じゃない場合もあります。
例えば、チムグルサン
直訳すれば、「かわいそう」という意味ですが
いろいろな状況で使われ、すごく深い意味があります。
本土の人に方言で「チムグルサン」と言っても伝わらないので
「かいわいそう」と言ってしまう場合があります。
哀れとか、そういう意味ではないのです。
「チムグルサン」を伝えるのは、すごく難しいです。
もっとわかりやすい言葉で例えると
シナスです。
シナスとは、死なす。殺す。殺すぞという意味ですが
沖縄では、親しみを込めた言葉にもなります。
相手がボケたときの突っ込みの言葉にも似ています。
例えば「シナスンドー」という方言は
直訳すれば、「殺されたいか?」というすごく怖い言葉になりますが
親が子供に使ったり、愛する恋人同士が言い合ったり
親しみも込めた言葉でもあります。
こういうのが多いので、方言は、そのまま直訳だけでは伝えられないのです。
意味を聞かれた場合に困る場合もあります。
誤解されないとか
ナンクルナイサも、そうですね。
意味は、どうにかなるさ。という意味ですが
例えば、友達がガンになって入院した場合、
沖縄では、普通に、その人にナンクルナイサと言います。
直訳したら、どうにかなるさですが
普通は、すごく冷たい言葉に聞こえますが
相手のこと想い、一緒にがんばろうとか
早く治そうとか、そのナンクルナイサには、すごく深い意味があります。
ナンクルナイサという言葉も、いろいろな場面で使います。
沖縄の方言には、こういうのが多いです。
短い言葉が多いですが、深い意味があります。